『中有隘路救度祈願経(ちゅううあいろくどきがんきょう)』のつづき(後半)

『中有隘路救度祈願経(ちゅううあいろくどきがんきょう)』のつづき(後半)

『中有隘路救度祈願経(ちゅううあいろくどきがんきょう)』 のつづき(後半)

無上瑜伽(ゆが)タントラの深遠な内容が説き明かされています。必ずしも高い境地の密教行者でなくても、これを読みながら瞑想できるということです。日々の読経で瞑想を重ねて臨終の瞬間を実現したいものです。

地・水・火・風の四大から、順に衰え溶け込めり。この身の力も抜け去って、口など渇き皺ばかり。体の温もり収束し、息は乱れて音立てり。されど善なる心をば、堅固にすべく加持し給え。恐れと幻影様々に、生じて我を悩ましむ。印しは順に唇気楼、煙に螢と現われり。八十自性分別心、乗せる風も滞らん。そのとき不死の真実を、了解すべく加持し給え。風界すらも衰えて、意識へ溶け込み始めたり。息は途絶えて所能取の、粗い二現も溶け込めり。

そのとき印しは灯し火が、燃ゆる如くに現われん。されば強き憶念と、正知を得るよう加持し給え。顕明・増輝・近得は、先から後へ溶け込めり。月と日を経て暗闇の、広がる相が現われん。そのとき輪廻と涅槃をば、空と覚る瑜伽をなさん。如実に己れの在り方を、自ら知るよう加持し給え。その近得もやがてまた、一切空へ溶け込めり。妄分別や戯論など、全て鎮まり現われず。その縁からも離るれば、秋晴れの如き虚空のみ。そのとき母子の光明が、相まみゆべく加持し給え。四空のときに現われし、明りに伴う内なる火、チャンダリーで頭頂より、融けて流るる白き滴。

それで倶生の楽と空、合わせし智慧を生ずべし。さればひたすら等引に、安住すべく加持し給え。死の法身から立つときは、まさに光明そのものの、風と心ばかりから、相好(そうごう)具えし(そなえし)身を生ず。中有の円満受用身(えんまんじゅゆうしん)、今こそ生起すべきなれ。そのとき如幻三摩地(にょげんさんまじ)を、究竟(くきょう)すべく加持し給え。

されど業の力にて、中有を生ずることもあらん。なれば直ちに生と死と、中有の相を観察せん。その苦は真に存するや、さにあらざる理を覚るべし。不浄の幻影浄化して、現わるるよう加持し給え。四大の乱るる音声と、三つの恐れに苛まれ、後生不定の印しなど、様々現われ来たるなり。そのとき、外・内・秘密の、来世を転ずる瑜伽(ゆが)をなさん。されば仏の浄土へと、転生すべく加持し給え。空行持明の最勝なる、瑜伽成就者の身を得べし。或は梵行三学を、具えし出家の身を得べし。生起究竟(しょうきくきょう)の二次第の、道を了解し円満せん。もって仏の三身(さんじん)を、速得すべく加持し給え。

■ 東京都下の家族葬

 

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